イオンが女性役員を半数にするっていうけど、これって逆差別では?

ヤフーニュースに「イオン、管理職の半数を女性に 2020年めど引き上げ」というニュースが掲載されています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130517-00000001-asahi-ind

短いニュースなので、ちょっと引用してみます。ヤフーはすぐに記事が消えるしね。

 【生田大介】小売り大手のイオンは16日、グループ全体の管理職に占める女性の割合を、現在の7%から2020年までに50%へ引き上げる方針を明らかにした。国内の大手企業では、女性を積極的に登用する資生堂でも約26%にとどまっており、半数を女性管理職にするのは異例だ。

女性が結婚や出産をしても働き続けやすいように勤務条件などを見直すという。岡田元也社長が、千葉市内で開いた株主総会で表明した。イオンの女性正社員は約2万8千人で、グループ全体の38%を占めるが、そのうち課長級以上は約600人にとどまる。

岡田社長は、毎年男性とほぼ同じ数の女性を採用しているのに結婚や出産を機にやめる女性が多いとしたうえで、「採用や育成の面で非効率で、生産性を低下させる大きな要因だ。転勤や勤務パターンについて、あまりにも配慮がなさ過ぎた」と述べた。能力のある女性が働き続け、管理職に多く登用できるようになれば、グループ全体の力も強くなるとみている。

女性の管理職が増えるのは、良いことだと思うし、日常的に接する女性でも男性より優秀な方っていうのは結構多いので、男性/女性という性別で、分けて昇進などについて考えていたのは問題だと思いますし、それを改善することについては大賛成です。

しかし、半数を女性にするということを「ルール化」するということについては、問題があると考えます。

まずは、女性が働きながら社会の中で重要なポジションをになえるような社会環境を整えるのが先であって、それを能力とは異なる形で数値化するのは問題札と感がえます。

イオンがここで発表すべきは、あくまでも、目標であってほしいと思うわけです。目標というのは、不確実な未来へ向けての指針となるポイントですので、数値かすることで、進む方向がはっきりするというメリットがあると思います。

しかし、それを義務化すると「数字」が独り歩きして、その必要がないケースにまで立ち入ってしまうのではと懸念します。特に、日本の大企業と呼ばれているところでは、そのような状況(個々人が頭で考えるのではなく、与えられた目標に盲目的に信じてしまう状況)があると思うので、そのあたりを意識したルールづくりを行ってほしいものです。

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