安倍政権は、アサド政権への非難声明に加わったようです。でも、これは正しい選択なのでしょうか。
政府筋は7日、シリアへの軍事攻撃準備を進める米仏など10か国の首脳とともに、安倍首相がアサド政権を非難する共同声明に加わったことに関し、「米国政府から日本政府に、アサド政権が化学兵器を使用したことを示す証拠の提示があった」と述べた。
首相は5日、G20サミットに合わせ、ロシアでオバマ米大統領と首脳会談を行い、シリア情勢などを協議した。その際、首相が、アサド政権による化学兵器使用の具体的な証拠がなければ日本の立場を判断できないとの考えを伝えたところ、米側は会談後、日本側に証拠を示してきたという。証拠の詳細は不明だ。
(2013年9月7日15時03分 読売新聞)
化学兵器をアサド政権が使ったという証拠があったとの報道がこのようにでていますが、本当に証明されたのでしょうか。アメリカ側から提示されたとすれば、当然アメリカの思想に有利となるような証拠しかださないでしょう。また、反政府側からの証拠であればアサド政権を否定するための結果したでてこないでしょう。
前提として、私自身はどちらの方を持つつもりもないですし、平和的な解決がされればよいなと考えております。
しかし、このような状況の中で証拠が見つかったという報道が時折なされていますが、その信憑性についてはマスコミ、政府ともども追及というか確認をどこまでとっているか疑問に思います。
もし、正確な情報が必要なら「現地・現物」を確認してその薬物を持ち帰り本当に化学兵器に該当するかを検証する作業が必要でしょうし、それがどちらの組織が開発・製造したものかも慎重に調査する必要があるのではないでしょうか。
われわれ市民は、マスメディアの記事やニュースを信じてアサド政権はだめだなどと短絡的に発想してしまいますが、本質を追及して1次データではどうだっかなどの情報を求めてゆく思考が求められているのではないでしょうか。
たしかに、アサド政権は非人道的な施策を行っている情報が伝わってきています。それが、事実なら退陣してもらった方が良いのかもしれません。しかし、それが事実なのかを考える習慣が必要なのだと感じます。